「数字と現場をつなぐ懸け橋」となり、会社を変え社員を育てる戦略的パートナー:小林佳子税理士事務所 代表 小林 佳子 先生

「税理士=帳簿や申告をしてくれる人」というイメージは未だ根強いかもしれません。

しかし、いま多くの税理士に必要とされているのは、単なる「数字の処理」ではなく、経営戦略や組織づくりまで踏み込んでサポートする役割です。

今回お話を伺ったのは、福岡県を拠点に活躍する税理士の小林 佳子(こばやし よしこ)先生。

今回お話しを伺った小林先生

経営計画書をフル活用し、「数字」と「人」をつなぐ独自の勉強会や研修プログラムを通じて、中小企業が本質的に強くなるための支援をされています。

単なる税務処理にとどまらず、会社の未来を一緒に創りあげる。

まさに「普通の税理士とはひと味違う、頼れるパートナー」としての取り組みを実践中です。

  • 小林先生がなぜ普通の税理士よりも踏み込んだ支援をされているのか?
  • 実際に支援した企業でどんな成果が生まれているのか?
  • 今後どのようなビジョンを描かれているのか?

今回はそんな小林先生が代表を務める小林佳子税理士事務所の特徴や支援実績、大切にされている想いについて詳しくお話を伺いました。

小林佳子税理士事務所 代表

株式会社MIRABLE 代表取締役
税理士

小林 佳子(こばやし よしこ) 先生

Kobayashi Yoshiko

九州大学農学部農芸化学科を卒業後、NECに就職。結婚退職後、簿記の勉強を始め、子育ての傍ら通信教育で税理士資格を取得。11年間税理士法人に勤務した後、2018年に小林佳子税理士事務所を開業。2022年3月に財務・補助金コンサル事業を行う株式会社MIRABLEを設立。オリジナル帳票を作成し、社長と社員が数字に強くなるための勉強会を開催し、会社一丸となって利益を出すことにコミットしているため、関与先の73%が黒字達成。普通の税理士とはひと味違う経営者の戦略パートナーとして多くの企業を支援。「理念と経済合理性を両立させる経営計画書(未来計画書)」の作成サポートをとおして、社員が幸せ・やりがいを感じることができる会社の成長を支援している。趣味はランニング(サブフォー)、ヨガ、韓国ドラマ鑑賞。

数字にとどまらず、会社全体を「底上げ」するサポート

小林佳子税理士事務所では、税務申告や帳簿の整理だけでなく、数字をもっと経営に活かすサポートを行っています。

その中核となる取り組みや考え方について、詳しくお話を伺いました。

数字を会社そのものとして捉え、現場に結びつける

小林 先生

税理士法人で働いていた頃、決算や申告といった税理士業務が中心でした。

それ自体は大切な仕事ですが、この仕事を何のためにするのかや、どう経営者をサポートしていくのかが見えにくかったんです。

私は、数字を単なるデータではなく「会社そのものを映し出すもの」として捉えています。

税理士として特に意識しているのは、数字と現場をつなぐ「懸け橋」となることです。

売上や利益がどのように生まれ、何がその数字に影響しているのかを深掘りすることで、会社の本質的な課題や可能性が見えてきます。

ただ税務処理を行うだけでは、会社が抱える問題を解決するには至りません。

数字をどう活用して経営に結びつけるか、これこそが真のサポートだと考えています。

経営計画書を無駄にしない。勉強会をして社員全体を巻き込む

小林 先生

飲食店や小売業では、現場の店長やスタッフが価格設定や原価管理の重要性を理解していないケースが多々あります。

そこで、当事務所では月1回程度、全員が経営の数字を共有し、同じ方向を目指せる、社員向けの勉強会や研修を開催しています。

この場では、具体的な月次決算や試算表のシミュレーションを通じて、「この数字は、どうやって生まれているのか」を理解してもらうことを重視しています。

KOBA式月次決算書

小林 先生

また「値上げをしてもトータル利益が上がる理由」や「客数が多少減少しても利益が確保できる仕組み」なども丁寧に解説しています。

勉強会を重ねる中で、現場のスタッフさんたちが経営者目線を持ち始め、具体的な行動を提案してくれるようになりました。

たとえば、「原価割れしなければいいと思っていたけど、実は人件費などのコストが全然カバーできていない!」と気づいたり、接客の工夫や販促アイデアを自発的に考えたり、客単価を上げる方法について話し合ったりするようになります。

経営計画書などは、社内で活用されずに終わるケースが少なくありません。

本来の経営計画書の価値は「未来を見据えて、具体的に行動を決め、それを会社全体で共有する」ことにあるんですよね。

ただ数字を報告するだけでなく、現場の社員を巻き込み、全員経営を実現する仕組みを作ることに力を注いでいます。

このプロセスこそ、他の税理士事務所との大きな違いだと自負しています。

小林先生が実際に使用されている経営計画書(未来計画書)

経営者と社員が一丸となる「全員参加経営」のサポートを行う

小林 先生

特に重要視しているのが、経営のキーパーソンとなる、実際に現場を動かす社員さんが経営者意識を持つことです。

そこで私は、まず経営者の方とじっくりお話をし、中長期ビジョンや想いをヒアリングします。

その内容を基に、具体的な数字や計画をシミュレーションし、現場レベルで実行可能な形に整理。

こうした計画を元に、社員勉強会や経営計画書の策定支援などを通じて、チーム全体が一丸となって同じ目標に向かえる環境づくりをサポートしています。

もちろん、必要に応じて融資・補助金の活用、銀行との交渉などのアドバイスも行い、会社が継続的に成長できる土台を整えています。

小林佳子税理士事務所の主なサポート実績

小林先生が実際に手掛けた法人支援の事例には、利益体質の改善や組織の意思決定がスムーズになったなど、具体的な成果が数多くあります。

実際に次のように、中小企業庁の「優良取組事例」にもその取組が取り上げられています。

その中から今回は、2つのサポート実績について詳しく伺いました。

スタッフ全員が納得!「値上げはリスク」と思っていた小売店の大逆転

ある小売業では、値上げに踏み切れず、利益が伸び悩んでいる状態でした。

小林先生がまず取り組んだのは、店舗スタッフ向けの勉強会の定期開催です。

この勉強会では、売上・原価・経費の関係性や他社事例を基にしたシミュレーションを実施。

特に「客数が多少減っても、客単価を上げれば十分カバーできる」という根拠を全員で共有することで、値上げに対する不安を払拭していきました。

小林 先生

勉強会の結果として、数カ月以内に利益体質が明らかに改善しました。

特に嬉しかったのは、経営者だけでなくスタッフさん自身が「納得して価格を上げられた」と感じ、接客や売場づくりを自主的に変えるようになったことです。

以降、「やらされ感」ではなく、「自分たちでやってみよう」という意識が生まれ、社内に浸透したのが最大の効果でした。

このように現場が主体的に動くことで、企業全体の成長が加速するのを実感しています。

値上げ議論が停滞…社長と店長をつないで劇的売上アップ!

ある飲食店では、社長は値上げを提案していたものの、店長が反対を継続。

結果的に、値上げするかどうかが先送りされている状況でした。

そこで小林先生は、経営者と店長を含む三者ミーティングを定期的に設け、双方が意見を出し合える場を作ることから始めました。

小林 先生

三者ミーティングの場では、数値シミュレーションやリスクとリターンの具体的な内容を共有しながら、今後の方針について丁寧にサポートしました。

話し合いを通じて、なぜ値上げが必要なのか、どのようなリスクがあるのか、逆にどんなリターンが期待できるのかをお互いに突き詰めていきました。

その結果、店長も納得し、値上げが実行されることに。

すると、わずか数カ月で売上アップが明確に見られただけでなく、組織内での意思疎通が良好になり、意見交換が以前より活発になったという嬉しいお声もいただいています。

経営者と現場が一丸となって前進することで、会社全体が成長しやすい環境を作ることができた事例です。

あえて「耳の痛いこと」も伝える勇気を持ち続けたい

小林先生が税理士として最も大切にしているのは、単に数字を扱うだけでなく、経営者が本当に目指す未来に向き合うこと。

時には「耳の痛いこと」も率直に伝える姿勢に、企業を強くしたいという使命感が感じられます。

小林 先生

私は「数字だけを見る税理士」ではなく、経営者の方と本質的に向き合いたいと思っています。

たとえば、目先の節税だけを追いかけたり、年に一度の決算業務だけしかしたくないのであれば、どの税理士事務所に依頼しても同じです。

しかし、それでは会社が本当に良くなることはありません。

そこで、私はあえて耳の痛いこともきちんとお伝えすることを大切にしています。

経営者の方が本当に望む未来は何なのか?

そのビジョンが明確でない場合、一緒に言語化するところからお手伝いします。

そして、課題があれば「ここを変えないと危ない」という点もはっきりお伝えします。

もちろん、厳しいことを言うのは簡単ではありません。

私自身にも勇気が必要ですが、それ以上に「本当に中小企業を強くしたい」という使命感があるからこそ、本音で関わることを信条としています。

次世代のために、中小企業を守り続けたい

小林 先生

私がこの仕事に強い使命感を抱いている背景には、個人的な想いもあります。

私には現在、就職活動中の子どもがおりますが、同じような未来ある子どもたちが将来勤めるかもしれない中小企業が、しっかりと存続し、社員が安心して働ける場であってほしいと願っています。

中小企業だからこそ、若い世代が夢を持てるような環境をつくっていくことが必要です。

そのためには、会社の土台を整え、長く続く企業体質に変えていくことが大切です。

このように、次世代に引き継がれる健全な企業を増やしていきたいという想いが、私の仕事の大きな原動力になっています。

企業を次世代につなぐためのセミナーなどにも登壇されている小林先生

敷居を下げ、本音で付き合いたい

小林先生が税理士としてお客様対応で心がけているのは、経営者や社員と本音で向き合い、現場の声を大切にしながら長期的な視点で伴走すること。

日々本音で経営者や社員と向き合う小林先生

では実際にクライアント企業と関わる際には、どんなことを心がけているのでしょうか。

小林 先生

私が最も心がけているのは、クライアントの方々と本音で付き合うことです。

税理士に何を相談していいかがわからない方は、意外に多い。

そのためにまず、「何でもいいから話してみてください」とお伺いしています。

税理士は、試算表や決算書を単に作ってお見せして「はい終わり」ではなく、なぜこの数字が生まれたのか、その原因を一緒に掘り下げることが重要だと考えています。

さらに、今の数字だけでなく、5年後、10年後も存続し成長する企業であるためには何が必要かという中長期的な視点を大切にしています。

また、現場の声を吸い上げることも徹底されています。

小林 先生

社長の悩みの原因は、現場の課題に起因していることが少なくないため、私たちは勉強会や対話の場を通じて社員の意見を聞きながら、経営者との橋渡し役を担っています。

現場が主体的に動き出した瞬間、企業の成長スピードが一気に加速するのを何度も見てきました。

このような全体を俯瞰した視点でアドバイスすることで、経営者の方々が抱える不安や疑問にしっかりと向き合い、解決策を提案することを目指しています。

企業が持つ数字と現場をつなぎ「未来を共につくるパートナー」でありたい

小林 先生

私が考える理想の税理士像は、企業の未来を共につくるパートナーであることです。

決算や申告はあくまでスタート地点。

それだけで終わらせてしまうのはもったいないことです。

数字は過去の記録を整理するためだけのものではなく、そこから未来の計画や現場での具体的な行動に結びつけるためのツールでもあるのです。

そのため、私は経営者の方と同じ目線で、未来を見据えた計画づくりに伴走することを大切にしています。

企業がその先の目標を達成できるよう、数字を活用したサポートを全力で提供していきます。

小林佳子税理士事務所の今後のビジョン

小林佳子税理士事務所と共に、株式会社MIRABLEの代表取締役として幅広く企業を支援されている小林先生。

小林先生は税理士事務所とともにコンサル業務を行う会社も経営

小林 先生

私は将来的に、決算や申告といった基本的な税理士業務をスタッフに徐々に引き継ぎ、「経営計画策定支援」や「社員勉強会」といったコンサル型のサポートに注力していきたいと考えています。

その理由は、「中小企業を本質的に強くしたい」という想いと、「経営者と社員が同じ方向を向き、一丸となる組織を増やしたい」という信念があるからです。

中小企業を底上げする「コンサル型」支援で未来志向の組織づくりを!

小林 先生

私が目指しているのは、経営者と社員が共通のビジョンを持ち、未来をつくる組織を支えることです。

そのため、経営計画書と社員勉強会を軸にしたコンサル型のサポートを重視しています。

経営計画書では、社長の想いやビジョンを言語化し、数字に落とし込むだけでなく、計画を全社的に活用できる仕組みづくりをサポートします。

社員が計画を共有し、目標に向かって進む体制を整えることが重要です。

また、社員勉強会では、数字やマーケティングの基礎を学び、スタッフが経営に主体的に関わる意識を育てます。

こうした取り組みを通じて、社員一人ひとりが活躍できる未来志向の組織づくりを目指しています。

今後は全員参加型の研修&経営計画サポートをより推進!

小林先生が今後さらに力を入れていくとおっしゃっていたのが、次の3つのサービスです。

小林先生が今後力を入れていく3つのサービス

  • 社員もわかる!未来会計マスター
  • 理想と現実のギャップを利用した高速W-PDCA
  • 理念と利益を両立させる未来計画作成ワークショップ

それぞれのサービスについて詳しくお伺いしました。

社員もわかる!未来会計マスター

分かりやすく数字や経営の基礎を教える小林先生

小林 先生

社員が数字や経営の基礎を楽しく学び、経営者意識を身につけるワークショップです。

私たちの経営マインド・ワークショップでは、数字の読み方や利益構造を具体的なシミュレーションを通じて学んでいただきます。

たとえば、「原価がどれくらいかかっているのか」「値上げしても大丈夫な理由は何か」といったテーマを、スタッフの方々が楽しみながら理解できる内容に工夫しています。

林先生の未来会計マスターは「分かりやすい!」と評判

理想と現実のギャップを利用した高速W-PDCA

講師として登壇されている小林先生

小林 先生

マーケティングや価格設定の実践セミナーを開催。

競合や市場のリサーチ方法、自社の強みを活かした価格戦略を社員の皆さんと一緒に考えます。

社員が主体的に関わることで、成果に直結しやすい環境を作ります。

経営計画書は、経営者の想いやビジョンを具体的な数字に落とし込むだけでなく言語化・可視化後、社内で共有し、活用することが重要です。

私は、計画を作るだけで終わらせず、毎月のミーティングや定期レビューを通じてアップデートし、計画を実行と検証につなげるPDCAサイクルを社内に根付かせるサポートを行っています。

ここで立てた計画が、企業の成長に直結するものとなります。

理念と利益を両立させる未来計画作成ワークショップ

未来計画書作成ワークショップを行う小林先生

小林 先生

タイムリーな数字で意思決定を支え、値上げや新サービス投入の効果をスピーディーに検証するワークショップを開催しています。

たとえば、「試算表が遅れて上がる」「数字の見方がわからない」といったお悩みを解消し、値上げや新サービス投入の効果をスピーディーに検証できる環境づくりを支援しています。

単なる計算屋ではなく、会社を変え社員を育てる戦略的パートナー

経営の悩みの原因を見抜き、社員の潜在力を引き出すための一手は、社内からは見つけづらいものです。

  • 「社員がもっと自主的に動いてくれたら…」
  • 「長期的に会社を強くしたい、自分だけでなく社員を育てたい」

もし、こうした漠然としたお悩みを持っているなら、小林先生の事務所を訪ねてみてはいかがでしょうか。


「数字と現場をつなぐ懸け橋」となり、中小企業の未来を一緒に創る。

そんな熱い想いを持つ税理士である小林先生だからこそ、単なる帳簿・決算代行では得られない力強いサポートが得られるはずです。

漠然とした悩みを具体的なアクションプランに変える、小林先生はそんな頼れるパートナーになってくれるでしょう。

小林佳子税理士事務所概要

小林佳子税理士事務所
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事業を飛躍的にさせたいあなたへ。
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経営者タイプ診断

事務所名小林佳子税理士事務所/株式会社MIRABLE
事務所の所在地〒819-0046
福岡県福岡市西区西の丘3丁目8番9号
Google Map
最寄り駅西鉄バス ウエストヒルズ南より徒歩3分
西鉄バス 福岡西陵高校前より徒歩1分
地下鉄姪浜駅より 車で15分
営業時間 / 定休日平日 9:00〜18:00 / 土日祝
代表税理士名小林 佳子
人員数・有資格者1名(代表のみ)
税理士1名(代表)
担当者の平均年齢58歳
対応言語日本語
対応業務法人決算, 節税対策, 融資・資金調達, 事業承継, 経営コンサル, 人事・労務コンサル, 補助金申請、認定経営革新等支援機関業務
対応エリア訪問可能エリア:福岡県内
※遠隔対についてはZOOMで対応可
対応可能な連絡手段電話、 メール、 LINE、 チャット(Messenger、Chatwork、Slack、など)、 ビデオ会議(Skype、Zoom、GoogleMeet、など)、 事務所への来社・ 電話は複雑な内容や急ぎの場合のみ。訪問は必要に応じて可能
対応する会計ソフト弥生会計
対応可能な法人格株式会社, 有限会社, 合同会社, 医療法人
料金体系1:月額顧問料3万円から〜、法人税申告費用15万円から(取引高、申告内容に応じて変動)
2:初回相談無料60分程度(ZOOM、2回目より1時間11,000円)※現在、税務顧問業務は受けておりません。毎月コンサル、社員勉強会等を希望される方のみ受けております。
>詳しくは「料金のご案内」をご覧ください。
得意分野コンサル業務(経営計画・利益計画・事業承継計画・財務支援・補助金申請)、
社員勉強会(会社全体で数字に強くなる研修、マーケティング研修)、
実践型経営カウンセリング
得意業種製造・加工, 建設・建築, 小売・卸売, 飲食, 医療・福祉
得意とする企業のフェーズ成長期, 事業承継直後
顧問先数約30社
顧問先の法人・個人の割合法人9割、個人1割
顧問先の主な業種製造、建設、小売、飲食、医療、介護、不動産賃貸、農業
顧問先の売上高3千万円〜7億円
顧問先エリア福岡県、大分県、佐賀県、鹿児島県、東京都